月別アーカイブ: 2011年 2月

悪性腫瘍(肺、肝、腎の転移癌)の漢方治療

ダックスのラッキーちゃんは10歳です。東京大学の動物病院で乳腺腫瘍から転移した肺、肝臓、腎臓の悪性腫瘍で末期癌と診断をうけ、抗癌剤などの手立ても見込みが薄いという理由で、代替医療としての漢方治療をうけるため東京から来院されました。山の頂の剣の上でバランスをとっているシーソーのような状態だとは思うのですが、なんとか生活の質も落とすことなく、半年以上、大過なく過ごしています。漢方薬の服用に依存した体調の変化がみられますので、油断することなく、あきらめることなく、体調を維持していきたいと思います。がんばりましょう!

現在のラッキーちゃん。

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バセットハウンドの皮膚病 - 外耳炎、脂漏症

バセットハウンドは、とてもフレンドリーで、なんともいえないのんびりした雰囲気が魅力です。ただ耳が大きくて、伏せていますので、外耳炎に苦しむことが多いです。4歳のみるくちゃんは、外耳炎と、身体のにおい(脂漏症)、それから下半身にある余った皮膚のしわが赤く皮膚病になって、お近くの動物病院で治療してもなかなかなおらないので、大阪方面から来院されました。幸いにもステロイドの内服治療はしていなかったので、すぐ漢方治療にとりかかることができ、比較的はやく2ヶ月くらいで、赤みも臭いもおちました。外耳炎は、しつこいので、漢方治療と、耳の処置液の両方で、身体の内側と外側の両方から治療して、よくなりました。半年ほど治療して、一旦漢方をやめましたが、夏になるとまた皮膚病も再発したので、夏の間だけ漢方治療するようにしています。今はまた冬なので、何も治療していません。また今年の夏はどうかな。

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漢方獣医医療に興味のある獣医師、学生の方へ

ハルペッツクリニックでは、漢方薬を使った獣医医療に興味のある獣医師の募集をしております。あと、学生の方も是非実習にいらしてください。詳しくは、hayashi@harupets.comまでメールください。

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タイプします

ハロー ジャコです。

いつもこんなかっこうで、タイプしています。

(うそです。すみません。)

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脊椎(胸椎、腰椎)の異常と、心臓の機能低下

ダックスのセナちゃんは、9歳の時、突然足がふらついて、来院されました。胸椎と腰椎の一部にズレがあり、脊椎ヘルニアと呼ばれる症状でした。同時に心臓の肥大と機能低下がみられました。幸いにも1週間で歩行可能になり、退院できました。(慢性的なステロイドの投与はよくないといっていますが、こういうときは、一時的にステロイドの注射をして神経を活性化させます。)ヘルニア治療以外にも、心臓の機能を高めるために、心臓の薬をのんでもらい、脊椎の整体もほどこし、半年にわたって、レーザー治療も週一回しました。すると心音でいうレバインⅢからⅡへと、心臓の機能が良くなりました。13歳になった今まで、ヘルニアの再発はなく、心臓も良好な状態を維持しています。

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皮膚病への慢性ステロイドの功罪:アトピーからアカラス、ヘルニア

ボストンテリアのオウギマルちゃんは、生後6ヶ月より他院にて、皮膚病のかゆみを落とすために毎日5mgのステロイドを投与されていました。1歳半のときに、皮膚病変から活動的なアカラス(ニキビダニ)が発見されました。(アカラスは、健康な体に寄生しているときは、悪さをしないが、体の抵抗力が落ちてくると活動的になり、ひどい痒みをもたらす。)2歳になり当病院で漢方治療を始めました。初めは体全体が赤みと熱味そして脂漏を帯びて臭いがし、毛は艶がなく、全体的にうすく、精神的にも落ち着きない状態でした。漢方治療を始め、まずステロイドを少しずつ減らし、2週間で脱ステロイドをし、3ヶ月ほどで体の痒みはなくなりました。顔に残った痒みをとるには、さらに3ヶ月を要しました。半年ほど漢方治療して皮膚病の状態もよく、毛並みもよくなったため、去勢手術をしたところ、また痒みが再発しました。おそらく手術で免疫力がおちたためと思います。そこでさらに6ヶ月ほど漢方治療を施し、皮膚病は完治しました。現在は漢方も止めていますが、1年半以上、皮膚病は再発していません。もう一つの注目すべき点は、ある時、排便困難な病状を訴えたため、レントゲンをとると、腰椎の骨の形成の異常が発見されました。成長期にも継続的にステロイドを投与されために、腰椎の形成に影響をあたえたものと推測できます。1歳より以前から継続的にステロイドを投与された皮膚病の犬(ダックスではなくても)が、2,3歳などの若齢で、腰椎に異常がみられ、腰椎の椎間板ヘルニアになる症例を多々みています。

まだ漢方治療前のオウギマルちゃん。(その後の写真がまだとれていません。)

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猫 乳腺腫瘍

スコテッシュフォールドのハロちゃんは、7歳になります。5歳のときに避妊手術をしたのですが、その一ヶ月後に乳腺腫瘍が多数できました。もしかすると細胞レベルでは乳腺腫瘍があった状態で手術をしたために、免疫力がおち、それがきっかけとなって腫瘍が多数できたのかもしれません。腫瘍も乳腺全体にみられたため、ここは、さらに免疫力が落ちる懸念のある外科的な手術で除去するのではなく、漢方治療で免疫力を上げる内科治療を、飼い主さんと話し合い、選択しました。幸いにもその後腫瘍はほとんど見られなくなり、1年半たちました。まだ漢方は継続しています。腫瘍というのは、やはり外科的にとり除くことができれば、それが一番よいと思います。が、なかなかそれが一番の選択肢ではない場合も多く、いろんな条件を考えて、どういった処置が一番良いかを、飼い主さんと話しあいながら、選んでいきます。

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パピヨンの皮膚病ーアトピーでなく精神的な皮膚病

パピヨンのジャックちゃんは、顔や手足の皮膚病で、他院で、アトピーといわれ、なかなか治らずに困っていました。当病院での漢方治療にこられて、お腹の皮膚病は一ヶ月もすればすぐよくなったのですが、顔や手足はなかなか治りません。そこで精神的な皮膚病を疑い、治療しましたところ、3日でかゆみがおち、すぐに治りました。普通また家にもどれば再発することが多いのですが、ジャックちゃんは、治ってしまいました。もちろんそれから半年たった今まで、一切漢方も何の薬ものんでいません。

治療前のジャックちゃん 目がかゆそう 

治療後のジャックちゃん 目の周りももうかゆくない

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